【2月14日 東方新報】春節(旧正月、Lunar New Year)を前に、サムスン電子(Samsung Electronics)、アップル(Apple)、華為技術(ファーウェイ、Huawei)などのスマホメーカーが販促を強めている。国補(政府補助)も重なり、一部機種では値下げ幅が2000元(約4万4789円)を超えた。

ファーウェイは1月29日、コンシューマー向け端末事業部門のCEOである余承東(Yu Chengdong)氏が2月28日までの「新春期間限定」の割引を発表し、対象のフラッグシップ製品は最大4000元(約8万9579円)の値引きになるという。中国の経済ニュースサイト・紅星資本局が1月30日に実店舗を取材したところ、ファーフェイ公式販売店では価格表示が更新されていた。店員によると、Mateシリーズの旧モデル(70シリーズ)やPura80シリーズの割引が大きい。たとえばPura80 Pro(12GB+512GB)は割引後5499元(約12万3149円)で、さらに500元(約1万1197円)の国補を加えると実質4999元(約11万1951円)となり、発売時の6999元(約15万6741円)から2000元下がる。折りたたみのMate X5も発売時から4000元の値下げだという。

サムスンとアップルも春節商戦に合わせて動き、サムスンのGalaxy S25 Edge、アップルのiPhone Airは値下げ幅が2000元程度に達し、国補を加えると最大2500元(約5万5987円)相当の負担減になるケースもある。アップルは販路によって対応が異なり、公式サイトや直営店は値下げしていない一方、天猫(Tmall)旗艦店や一部の認定店では値下げが行われている。

値下げの効果は販売にも表れている。ファーウェイの店員は来店客が増え、Pura80シリーズの人気機種は在庫が残りわずかだと話した。Galaxy S25 EdgeとiPhone Airでは品薄も起きており、あるアップル認定店ではiPhone Airの265GBと512GBが初日に完売し、現在は予約登録のみで、出荷時期は未定だという。

一方、小米科技(シャオミ、Xiaomi)やVivoは現時点で大幅値下げには踏み切っておらず、国補を軸に一部機種で200~300元(約4499〜6749円)程度の上乗せ割引にとどまっている。市場分析機関オムディア(Omdia)の侯林(Hou lin)氏は、今年の春節商戦の値下げは例年と大きく変わらないとし、サムスンは国内販売の低迷と次期旗艦の控えを背景にした通常の販促、アップルは売れ行きが弱いiPhone Airを中心に値下げしていると分析する。ファーウェイは例年春節に値下げを行い、贈答需要も取り込みやすい点で優位だという。

世界的な市場調査会社IDCの中国支社の郭天翔(Guo tianxiang)氏は、ストレージなど上流部材のコスト上昇が影響していると指摘する。高価格帯比率が高いアップルやファーウェイは相対的に影響が小さく大きな販促を打てるが、他社はコスト圧力から値引きに慎重になりやすいという。2026年に向けてもコスト上昇圧力は続く見通しで、各社はコスト管理、価格戦略、製品計画のバランスを取りながら、継続的な革新で競争力を高める必要があると述べた。(c)東方新報/AFPBB News