【2月5日 AFP】ナイジェリア西部クワラ州で3日夜、武装集団が村を襲撃し、少なくとも162人を殺害した。赤十字が4日、明らかにした。同国軍は最近、同州で「テロ組織」掃討作戦を実施しており、報復とみられている。

ナイジェリアの一部では、「盗賊団(バンディッツ)」と呼ばれる重武装した犯罪組織が跋扈(ばっこ)し、村々を襲撃しては住民を殺害したり、身代金目的の大規模拉致を実行したりしている。中部では遊牧民と牧畜民の間で土地や水をめぐる争いが頻発。北東部と北西部では16年にわたり、「ジハード(聖戦)」遂行を主張するイスラム過激派による反乱が続いている。

赤十字のクワラ州における責任者ババオモ・アヨデジ氏は、「報告によると、死者数は162人となった。さらなる遺体の捜索が続いている」と述べた。

これに先立ち、クワラ州の地方行政区カイアマのサイドゥ・ババ・アハメド議員はAFPに対し、3日夜の襲撃で「35~40人の遺体が確認された」として「銃撃を受けた多くの人が森に逃げ込んだ」ので、さらに多くの遺体が見つかる可能性があると付け加えた。

警察と州政府も3日夜に武装集団による襲撃があったことを認めた。州政府は「テロ組織」の犯行だと主張している。

武装集団は3日午後6時(日本時間4日午前2時)ごろにウォロ村に侵入し、商店や伝統的な王の宮殿に放火。王は安否不明になっているという。

クワラ州知事は、この襲撃を「州の一部で継続中の対テロ作戦に対するテロ組織による卑怯な不満表明だ」と非難した。

ナイジェリア軍はイスラム過激派とバンディッツに対する軍事作戦を強化しており、多数の戦闘員を殺害したと繰り返し主張している。

同じく3日、北部カツィナ州北部でも、バンディッツとみられる武装集団が民間人23人を殺害した。ナイジェリア空軍による最近の軍事作戦で「過激派」27人が殺害されたことへの報復攻撃とみられている。(c)AFP