【1月29日 AFP】米テキサス州は28日、元交際相手の女性とその交際相手の男性を殺害した罪て有罪判決を受けた男に対し、薬物注射による死刑を執行した。米国で今年初めての死刑執行となった。

テキサス州刑事司法局によると、チャールズ・トンプソン死刑囚(55)は、ハンツビルの州立刑務所で、米中部標準時午後6時50分(日本時間29日午前9時50分)に死亡が確認された。

トンプソン死刑囚は1998年、元交際相手のデニス・ヘイスリップさん(39)とその交際相手のダレン・ケインさん(30)を殺害した罪で死刑判決を受けた。

2人はヒューストン郊外にあるヘイスリップさんの自宅アパートで射たれた。ケインさんは現場で死亡し、ヘイスリップさんは病院に搬送されたが、1週間後に撃たれた傷が原因で死亡した。

ヘイスリップさんと元夫との間に生まれた息子、ウェイド・ヘイスリップさんも死刑執行に立ち会うことになっていた。母親が殺害された当時、彼は13歳だった。

ウェイドさんは米紙USAトゥデイのインタビューで、トンプソン死刑囚の死刑執行は「一つの章の終わりであり、新たな章の始まりとなるだろう」「新たな章を楽しみにしている」と述べた。

米国では昨年、47件の死刑が執行された。52件が執行された2009年以来、最多となった。

最も多かったのはフロリダ州で19件、次いでアラバマ州、サウスカロライナ州、テキサス州がそれぞれ5件ずつだった。

昨年執行された死刑のうち、39件は薬物注射、3件は銃殺、5件は窒素吸入(窒素ガスをフェースマスクに注入して死刑囚を窒息死させる方法)により執行された。

窒素吸入による死刑執行は、国連の専門家によって残虐かつ非人道的だと非難されている。

死刑は全米50州のうち23州で廃止、カリフォルニア、オレゴン、ペンシルベニアの3州では執行が一時停止されている。

ドナルド・トランプ大統領は死刑を支持し、「特に凶悪な犯罪」に対する死刑適用の拡大を求めている。(c)AFP