■「血の海でおぼれ死んだ」

ウクライナと西側諸国は、イランがロシアに無人機と弾道ミサイルを提供していると非難しているが、イランはこれを繰り返し否定している。

ゼレンスキー氏はダボス会議で、イラン反政府デモへの対応を、西側諸国が攻撃に直面したにもかかわらず行動を起こさなかった新たな例として挙げたようだ。

ゼレンスキー氏は英語で、「イランでの反政府デモについては非常に多くの議論があったが、彼ら(イラン反政府デモの参加者)は血の海でおぼれ死んだ。世界はイラン国民を十分に支援せず、傍観している」と述べた。

同氏は、反政府デモの始まりが欧州のクリスマス・年末年始休暇と重なった点を指摘。

「政治家たちが仕事に戻り、方針を固め始める頃には、ハメネイ師はすでに数千人を殺害していた」「この流血の後、イランはどうなるのか? もし政権が存続すれば、あらゆる暴君に明確なメッセージを送ることになる。『十分な数の人々を殺せば、権力を維持できる』」と述べた。

イラン当局は、反政府デモで3000人以上が死亡したと発表したが、米国とイスラエルの支援を受けた「暴徒」による暴動だったと主張している。

だが人権団体は、実際の死者数は当局発表よりもはるかに多く、最大で2万人に達する可能性もあると指摘。イランでは2週間前からインターネットが遮断されているため、正確な数字の確認は困難だと付け加えている。

アムネスティ・インターナショナルを含むNGOは、治安部隊がデモ鎮圧のために意図的にデモ参加者に向けて発砲したと非難している。デモは現在、鎮静化している。(c)AFP