原発で発電量拡大とCO2削減目指すインドネシア 大きな課題も
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■環太平洋火山帯
大地震と津波が招いた東京電力福島第1原発事故の影響を受け、アジアの一部地域では原発の進展は停滞している。だが推進派は、インドネシアで原発を安全に運用するのは可能だと主張する。
ジョグジャカルタ大学で原子力工学を研究しているアンダン・ウィディ・ハルト氏は、「ジャワ島北部、スマトラ東部、西カリマンタン、中カリマンタンは低リスク地帯とされている」とし、「こうした地域は地震と火山噴火のリスクが低い」と述べた。
気候変動対策としてネットゼロ目標の達成に苦慮する中、ベトナムやベルギーなどの国々も原発の発電容量を拡大・維持している。
インドネシアも他国同様、原発推進に舵を切り始めているが、国内にはそれを支える専門知識がほとんどない。
クスディアナ氏によれば、インドネシアは他国の支援を求めており、ロシア国営のロスアトムや中国の中国核工業集団(CNNC)、カナダのCANDU(キャンドゥ)など、各国の原発大手から「強い関心」を寄せられているという。
また、米企業ソーコンのインドネシア子会社は、実験的な「溶融塩原子炉」のライセンス取得を目指している。
同社は、造船所で建造した小型原子炉を沿岸または沖合まで曳航(えいこう)し、海底に据え付け、バラストで安定させる構想を描いている。