米国のマドゥロ大統領拘束に国際社会が懸念
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【1月4日 AFP】米国が3日未明、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を拘束した作戦をめぐり、国際社会から不安の声が上がった。
ドナルド・トランプ米大統領は、米国がベネズエラを「運営」し、その巨大な石油埋蔵量を利用すると明言し、目隠しと手錠をかけられた状態で拘束されたマドゥロ氏の写真を投稿した。
マドゥロ氏夫妻は、麻薬密輸等の罪で起訴されている米ニューヨークへと移送された。
ロシアやイランなど、マドゥロ政権と良好な関係を持つ国々が米国の作戦を非難した他、フランスや欧州連合(EU)を含む米国の同盟国も同様に懸念を示した。
各国の反応は以下の通り。
■ロシア
ロシアは「主権国家の合法的に選ばれた大統領とその妻を解放するよう」米政権に要求した。
■中国
中国は「深く衝撃を受けた。主権国家に対する米国の露骨な武力行使とその大統領に対する行動を強く非難する」と表明。
■イラン
米軍から空爆を受けたイランは「ベネズエラに対する米国の軍事攻撃、さらには国家主権と領土保全の明白な侵害を強く非難する」とした。
■メキシコ
トランプ氏が麻薬取引を理由に軍事力で脅したメキシコは「地域の安定を深刻に脅かす」と述べ、ベネズエラに対する米国の軍事行動を強く非難した。
■コロンビア
ベネズエラの隣国、コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は、米国の行動を「中南米の主権に対する攻撃」と呼び、人道的危機を引き起こすと指摘した。
■ブラジル
ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領は、ベネズエラの主権に対する「重大な侮辱」と攻撃を非難した。
■キューバ
ベネズエラの強力な同盟国であるキューバは、「勇敢なベネズエラ人民に対する国家テロ」と主張した。
■スペイン
ペドロ・サンチェス首相は、この介入が「国際法に違反し、地域を不確実性と軍国主義の地平線に押しやる」と指摘した。
■フランス
米国の作戦が国際法を損なうとし、ベネズエラの危機に対する解決策は外部から押し付けられるべきではないと主張。エマニュエル・マクロン大統領は、2004年大統領選候補だったエドムンド・ゴンザレス・ウルティア氏が政治的移行を主導するよう呼びかけた。