【12月29日 AFP】ドイツ・ミュンヘン市内で40年以上にわたりサーフィンの名所となっていたアイスバッハ川の波が消えたことをめぐり、市当局とサーファーたちの間のせめぎ合いが激しさを増している。

イーザル川の支流アイスバッハ川では、10月に行われた川底の年次清掃作業のために水位が下げられ、それをきっかけにエングリッシャーガルテン公園内を流れる川から「波」が消えた。

報道によると、波を再び発生させようとした地元のグループが25日、水中に梁状の構造物を沈め、川の上に「メリークリスマス」と書かれた横断幕を掲げた。

しかし、ミュンヘンの消防当局はAFPに「設置物は市当局の要請により28日に撤去された」ことを明らかにした。

波の復活の試みは、これまでに数回行われているが、そのたびに当局によって撤去されている。

こうした状況を受けて、地元サーファー協会IGSMは声明を発表。市当局が対応を遅らせていると非難し、波を守るためのキャンペーンをあきらめたと述べた。

IGSMのフランツ・ファーゼル代表は「アイスバッハの波はミュンヘン中心部で最大かつ最も安定した河川波とされており、地元のサーファー3000~5000人が利用している」と7月にAFPに語っていた。(c)AFP