【12月20日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は19日、欧州首脳は停戦後のウクライナへの安全の保証として欧州主導の「ウクライナ多国籍軍」を創設する方針を表明したことについて、ロシアに対する脅威を生み出すための「厚かましい」試みだと非難した。

ラブロフ氏は訪問先のエジプトで、「これは安全保障というより、ロシア連邦への脅威を生み出すための足掛かりとしてウクライナ領に軍事展開しようという厚かましい試みだ」と述べた。

ウクライナを支援する欧州の主要国(英国、フランス、ドイツ、イタリアなど)の首脳は今週、欧州主導の「ウクライナ多国籍軍」を派遣し、「ウクライナ軍の再建、ウクライナ領空の安全確保、そしてウクライナ国内での作戦などを通じて海上安全確保を支援する」用意があると表明した。

ロシアは、西側諸国がウクライナに部隊を派遣するという考えに繰り返し反対し、そうした部隊はロシア軍の「正当な標的」になると警告している。

ウクライナは、約4年間の紛争を終わらせる合意に署名する場合には、ロシアの再侵攻を阻止するために必要とされる強力な安全の保証を求めており、これには西側諸国の軍事的関与を含まれる。(c)AFP