【11月12日 AFP】ロシアは11日、友好国である南米ベネズエラの船に対する米国の攻撃を「無法国家」のすることで「容認できない」と非難した。米国はこれらの船舶が麻薬を運んでいたと主張している。

ドナルド・トランプ米大統領がカリブ海に軍の展開を開始し、ベネズエラの船への攻撃を実施していることで、米国とベネズエラの間の緊張はここ数日で劇的に高まっている。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相はテレビ演説で、「これは一般的に無法国家、そして自らを法を超越する存在だと考える国家のふるまいだ」と述べ、米国の「麻薬対策という名目」に疑問を呈した。

ベネズエラを率いるニコラス・マドゥロ大統領は、ロシアによる政治的・経済的支援に依存している。

ラブロフ氏は、米国は「裁判も捜査もなく(船を)破壊している。しかも、誰にも事実を提示せずにだ」と述べた。

トランプ氏がロシアがウクライナとの紛争解決に向けて動かないことに不満を表明する中、米ロ関係はここ数週間でますます悪化している。(c)AFP