フランス大統領夫人、活動家を「ばかなビッチ」呼ばわり フェミニスト猛反発
このニュースをシェア
【12月11日 AFP】フランスのブリジット・マクロン大統領夫人(72)が活動家に対して使った下品な言葉が、性暴力の深刻さを軽視しているとして、フェミニストの反発を招いている。
8日に公開された動画には、ブリジット氏が先週末、レイプ容疑で告発されたが不起訴となった俳優兼コメディアン、アリ・アビタン氏(51)の公演を妨害した活動家たちを「ばかなビッチども(フランス語では「sale connes」)」と呼ぶ場面が映っている。
ブリジット氏が7日に舞台裏で行った発言について、同氏の事務所は前日に行われたアビタン氏に対する抗議活動の「過激な手法」を批判する意図しかなかったと釈明している。
だが、複数の有名な女性俳優がソーシャルメディアで「#SalesConnes(#StupidBitch)」というハッシュタグを付ける運動に加わっている。
映画『エディット・ピアフ ~愛の讃歌~』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤール氏は9日、170万人のインスタグラムフォロワーに向けて「私はばかなビッチだ。そのことを誇りに思う」と投稿した。
このハッシュタグはパリの街頭にも登場している。
先週末の抗議活動に参加したグループがソーシャルメディアに投稿した動画によると、「ブリジットによろしく。ばかなビッチどもより」というメッセージが壁に張られていた。
また別の動画では、「#NousToutes(私たち全員)」というグループがブリジット氏に対し、アビタン氏のレイプ疑惑で起きたような「不起訴」は「無実」と同義ではないと訴えた。