■夫はもう女の子は欲しくないと言っている

カブール在住の産婦人科医(58)は、「(タリバンが復権前は)もっと多くの中絶手術を行うことができた。NGOの支援もあり、政府による検査もなかった」「今では医師たちが薬局で(タリバンに)処方箋をチェックされるのではないかと恐れている。それは非常に危険だ」と語った。

「女性たちは病院で中絶を頼むことを恐れている。そのため、自宅で中絶を試みてから、流産したと言って病院に来る人が増えている」と付け加えた。

この産婦人科医によると、一部の薬局では処方箋なしで中絶薬ミソプロストールを販売しているという。

医療従事者の中には思いやりのある優しい人もいれば、世界最貧国の一つであるアフガンでは女性の弱みに付け込んで法外な金額を要求する人もいる。

8人の娘と1人の息子を持つ農業従事者のネサさん(35)は、9人目の女の子を妊娠していることが分かった。妊娠4か月だった。

ネサさんは、「夫に知られたら、捨てられるのは分かっていた。彼は男の子の方がいいと思っている」「クリニックに助けを求めたら、1万アフガニ(約2万3000円)を請求されたが、払える金額ではなかった。処方箋なしで薬局に行ったら、マラリアの薬をくれた。効果があると言われた」と語った。

カブールの薬局で入手できる抗マラリア薬はクロロキンとプリマキンだけで、フランス医薬品・保健製品安全庁(ANSM)によると、胎児に有害である可能性があるため、妊娠中は服用すべきではないとされている。

ネサさんは、「(抗マラリア薬を服用すると)出血が始まって意識を失った」「病院に運ばれたが、医師たちに当局に通報しないよう懇願した。医師たちは胎児の遺体を取り除いてくれた」と述べた。