ヒズボラ、イスラエルによる幹部殺害に「報復の権利」主張
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【11月29日 AFP】イスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナイム・カセム師は28日、数日前にイスラエルがレバノンの首都ベイルート南部郊外で幹部を暗殺したことに対し、報復する権利があると述べた。
テレビ演説でカセム師は、ハイサム・アリ・タバタバイ氏の殺害を「あからさまな侵略であり、凶悪な犯罪」であるとし、ヒズボラには「報復する権利があり、その時期はわれわれが決定する」と述べた。
カセム師は、イランの支援を受けるヒズボラが、2024年11月に発効した停戦を順守してきたと強調し、イスラエルによる継続的な攻撃の停止を要求。「今後戦争が起こると予想するか? ある時点で起こる可能性はある。確かにその可能性は存在する」と述べ、レバノン国内で広がる大規模戦争再燃への懸念に言及した。
しかし同師は、「イスラエルは選択肢を検討しており、米国も同様に選択肢を検討している」ため、より大規模な紛争は回避できる可能性があると指摘した。
タバタバイ氏は、昨年の停戦以降、イスラエルによって殺害された幹部としては最も高位だった。
イラン革命防衛隊(IRGC)は、タバタバイ氏殺害に対して「復讐(ふくしゅう)」を呼びかけている。(c)AFP