妻を数十人にレイプさせた男、手記の出版を希望 自身側の見解知ってほしい
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【11月29日 AFP】見知らぬ男数十人を募って当時妻だったジゼル・ペリコさん(72)をレイプさせたとして昨年12月に加重レイプ罪で拘禁20年を言い渡されたフランス人のドミニク・ペリコ受刑者(73)が、獄中で執筆した手記を商業出版してくれる会社を探している。弁護人のベアトリス・ザバロ氏が28日、明らかにした。
ドミニク受刑者は10年近くにわたり、当時妻だったジゼルさんの意識を鎮静剤で失わせ、自らレイプしたり、インターネットで募った見知らぬ男数十人にレイプさせたりしていた。拘禁20年の判決を受け、現在服役している。
この大規模な性的虐待事件で、南仏の裁判所はドミニク受刑者を含む51人の男に有罪とし、50人の共同被告には3~15年の拘禁刑を言い渡した。
ザバロ氏によると、ドミニク受刑者は今、世界を震撼(しんかん)させたこの事件に関する自身側の見解を公表したいと考えているという。
ザバロ氏は、「彼は小説、多くの詩、そして自伝──自身の人生の物語──を執筆してきた」「彼は自身の側から見た物語を読んでもらいたいと考えている」と述べた。
だが、今のところ出版各社は「極めて消極的」だという。
事件の裁判に毅然とした態度で臨んだたことでフェミニストの象徴となったジゼルさんは来年1月、回顧録「生命への賛歌」を20言語で出版する予定だ。
ドミニク受刑者とジゼルさんの娘、カロリーヌ・ダリアンさんは2022年に「Et j'ai cesse de t'appeler papa(そして私はパパと呼ぶのをやめた)」という本を執筆した。ダリアンさんもドミニク受刑者に性的虐待を受けたと訴えている。(c)AFP