■イエルマーク氏の影響力

イエルマーク氏はゼレンスキー氏の側近中の側近だったが、政権内に不和を生じさせる人物でもあった。イエルマーク氏は、権限を掌握し、自身を通さなければゼレンスキー氏と面会できなくし、批判する人を容赦なく排除していると非難されている。

イエルマーク氏は2019年、ゼレンスキー氏と共に政界入りした。それまでは映画プロデューサー・著作権弁護士で、ゼレンスキー氏が人気コメディアンだった時代から仕事を共にしていた。

ウクライナで2番目の権力者と広くみなされ、「副大統領」というあだ名で呼ばれることさえあった。

ゼレンスキー氏およびイエルマーク氏と共に働いていた元高官はAFPの取材に対し、「イエルマーク氏は、忠臣以外をゼレンスキー氏に近づけさせない」と語り、イエルマーク氏を「極度の偏執狂」と評した。

「彼は間違いなく、ほぼすべての決定に影響力を行使しようとしている」と付け加えた。

与党幹部は、イエルマーク氏のゼレンスキー氏に対する影響力を「催眠術」のようだと評した。