イスラエル軍、ベイルートを空爆 ヒズボラ幹部死亡
このニュースをシェア
【11月24日 AFP】イスラエルは23日、レバノンの首都ベイルートを攻撃し、イスラム教シーア派組織ヒズボラの軍事責任者を殺害した。ヒズボラとイスラエル軍の双方が確認した。レバノン当局によると集合住宅が攻撃され、5人が死亡したという。
殺害されたのはヒズボラ幹部のハイサム・アリ・タバタバイ氏。2024年11月に発効した停戦以降、イスラエルによって殺害された幹部としては最も高位だった。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は同日、「ヒズボラの勢力再建を許さない」と述べ、レバノン政府に対し「ヒズボラの武装解除」という約束を果たすよう求めた。
攻撃を受けたベイルート南部郊外はヒズボラが影響力を持つ人口密集地域。レバノン保健省は、この攻撃で5人が死亡、28人が負傷したと発表したが、ヒズボラは、組織の戦闘員4人が死亡したと明らかにした。
イスラエル軍は攻撃直後に声明を出し、「テロリストでヒズボラの参謀長、ハイサム・アリ・タバタバイを排除した」と述べた。
ベイルート南部郊外に対するイスラエル軍の攻撃は、停戦以降で5回目となった。軍は声明で、停戦に「引き続きコミットしている」と主張した。
一方、ヒズボラも声明で「偉大な司令官」タバタバイ氏が「卑劣なイスラエルの攻撃」で死亡したと確認した。
米財務省は、タバタバイ氏に関する情報提供に500万ドル(約7億8000万円)の懸賞金をかけていた。
ヒズボラは、2023年10月にパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスを支援するためにイスラエルとの戦闘を開始したが、その後の戦闘で組織は大きく弱体化した。(c)AFP