エルサレム郊外で衝突、パレスチナ人の若者2人が死亡
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【11月22日 AFP】パレスチナ自治政府(PA)は21日、イスラエル警察がエルサレム郊外で2人のパレスチナ人少年を射殺したと発表した。イスラエル警察側は脅威を与えた人物に発砲したと説明している。
パレスチナ保健省は、アムル・ハーレド・アハメド・アル・マルブーさん(18)とサミ・イブラヒム・サミ・マシャイェフさん(16)が、イスラエル警察の銃撃により殉教したと述べた。
イスラエル警察はAFPに対し、クフルアカブで夜間に「職員に即時の脅威を与えた4人に発砲した」と述べた。現場では数十人が石や花火を投げる衝突が起きていたという。
イスラエル警察と地元パレスチナ人との衝突中に起きたこの事件を目撃したというマルブーさんの友人はAFPに対し、「彼はただ立っていただけで、石を持っても投げてもいなかった。他の人たちと同じように」とし、「胸、心臓を撃たれてその場で倒れて殉教した」と語った。
またマルブーさんの親族は、マルブーさんは「4人と一緒にいた。そのうち1人も殺され、もう1人は重体、さらに別の1人は手に重傷を負った」と明かし、「これはどんな残虐行為なのか」と憤った。
1967年からイスラエルが占領しているヨルダン川西岸での暴力は、2023年10月7日のイスラム組織ハマスの攻撃がガザ戦争を引き起こして以来、急増している。
クフルアカブは東エルサレムの一部で、イスラエルが併合した西岸の地域に位置している。エルサレム市の一部であるにもかかわらず、クフルアカブはイスラエルが建設した壁によってエルサレム市から分断されており、市から十分な行政サービスを受けられていない。(c)AFP