■「防災セット」

マンドン氏は、「私がアクセスできる情報から知ったことだが、残念ながらロシアは現在、2030年までに起きるわが国との対決に向けて準備を進めている」と述べた。

「ロシアはこれに向けて組織化し、準備を進めており、自国の存亡を脅かす敵は北大西洋条約機構(NATO)とフランスだと確信している」と付け加え、ロシアは「武力行使を躊躇(ちゅうちょ)しない」と警告し、「別の何かを準備している段階に入っている」と述べた。

マクロン大統領を含むフランス当局者は、ロシアがウクライナ侵攻に成功すれば、さらに軍を進める構えだと繰り返し警告している。

当局は、犠牲を払うことを余儀なくされる戦争や危機に備えて心構えを呼び掛けているが、最前線から遠く離れ、核抑止力に守られていると感じているフランス国民にメッセージは浸透していない。

歴史家で、近々フランスの兵役に関する著書を刊行する予定のベネディクト・シェロン氏は、フランスは二度の世界大戦で「戦場」となったことで傷ついたと指摘。「(フランス人にとって)領土を侵略から守る以外の目的で、大規模な兵力を投入し、死傷者や経済的損失といった代償を払うという考えは受け入れ難い」と述べている。

一方、フランス政府は20日、「みんなの責任」と題したガイドを発表した。これは、外部からの「侵略」や自然災害といった「重大な危機に備えるのに役立つツール」を提供するものだという。

ガイドはフランス国民に対し、食料、水、医薬品などの必需品に加え、電池式ラジオやゲームなどを入れた「防災セット」をバッグに入れて年に2回点検するよう助言。「私たちの社会はより強くなるために適応しなければならない」としている。(c)AFP