ロシアが「戦争をエスカレート」させる可能性 ゼレンスキー氏、欧州に警告
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【10月3日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2日、最近の無人機による領空侵犯はロシアが侵略を「エスカレート」させようとしていることを示していると述べ、この脅威に対抗するため、実戦で培われたウクライナの知見を共有すると述べた。
ゼレンスキー氏は欧州連合(EU)加盟国と近隣諸国の連合体、欧州政治共同体(EPC)の首脳会合で、「欧州各地で最近発生した無人機による領空侵犯は、ロシアが依然としてこの戦争をエスカレートさせるほど大胆であることを明確に示している」「これはウクライナだけの問題ではなかった。ロシアは常に西側諸国および欧州の分断を目指してきた」と述べた。
これに対しロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ゼレンスキー氏の主張を否定する一方、「欧州の軍事化の進展を注視している」と述べ、ロシアの対応はタイムリーかつ「重大なもの」になるだろうと付け加えた。
さらに、欧州が軍事費の増大を正当化するために「ヒステリー」をあおっていると非難し、ロシアは脅威ではないと主張。「まずは落ち着け」と述べた。
欧州の首脳らは、自国の防衛力強化を目指す中で、ウクライナの戦場で培われた知見を活用することに意欲を示し、ロシアからの脅威に対抗するための「無人機の壁」構築計画を議論している。
ゼレンスキー氏は、「ロシアがポーランドに向けて無人機を発射したり、北欧諸国の領空を侵犯したりすれば、これはどこででも起こり得ることを意味する」「われわれはパートナー諸国とこの経験を共有する用意がある」と述べた。(c)AFP
