【11月21日 AFP】イランのアッバス・アラグチ外相は20日、イスラエルの攻撃を受けた核関連施設について、具体的な合意が成立しない限り、国際原子力機関(IAEA)の立ち入りを認めない方針を明らかにした。

アラグチ氏は自身のテレグラムのアカウントに投稿したインタビューで「攻撃された施設にはそれぞれの事情がある。われわれとIAEA、その他の関係者との間で決定と結論が出るまでは、協力は不可能だ」と述べた。ただし、合意の具体的内容については明言していない。

インタビューは、IAEAが同施設への立ち入りを求める決議を採択する前に、イランのウェブサイト「Khabaronline.ir」によって行われた。

今年6月、イスラエルはイランに対して空爆作戦を開始し、12日間にわたる戦争が始まった。米国も一時的に参戦し、イランの主要な核施設を攻撃した。

イランはその後、IAEAが空爆を非難しなかったと批判して協力を停止し、攻撃を受けた施設への査察官の立ち入りを制限した。

9月には新しい協力枠組みに合意したが、数週間後に英国、フランス、ドイツが2015年の核合意で解除された国連制裁の復活を引き金にした後、これを無効と見なした。

イランは「対等な立場」であれば協議再開に応じる用意があると繰り返し表明している。

また、制裁復活を発動したことを受け、欧州諸国との協議は「もはや有益ではない」とも語った。(c)AFP