【9月8日 AFP】イランは国際的な制裁が解除されれば、核計画に制限を設け、ウラン濃縮の制約を受け入れると、同国のアッバス・アラグチ外相が7日付の英紙ガーディアンに寄稿した。

アラグチ氏は寄稿文の中で、イランは「制裁の終了と引き換えに、厳格な監視体制と濃縮の制限を伴う現実的かつ持続可能な合意を結ぶ用意ができている」と記した。

「この一時的な好機を逃すことは、地域全体、さらにはそれを超える範囲に破壊的な結果をもたらす可能性がある」とも警告している。

このメッセージは、イランの核計画に関する交渉に携わっている英国、フランス、ドイツの3か国(E3)に向けられたものとなっている。

8月末、E3諸国はイランが10年前に署名した核計画に関する義務を守らなかったとして、国連制裁を再発動する「スナップバック」の手続きを開始している。

これにより、イラン側には再び制裁が科されるまで1か月の猶予が与えられている。

2015年に米バラク・オバマ元大統領の政権下で締結された核合意では、イランが核活動を大幅に縮小する代わりに、制裁解除が約束された。

しかし、ドナルド・トランプ米大統領は第1次政権の時、この合意から撤退し、イラン産原油を購入する国を含め、さまざまな制裁を再導入していた。

西側諸国はイランが原子力エネルギー計画を装って核兵器を開発しようとしているのではないかと懸念しているが、イランはこの疑惑を強く否定している。(c)AFP