【11月20日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領は19日、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子の要請を受けて長引くスーダン内戦を終結させると誓い、これまで見過ごしてきたこの紛争における「甚大な残虐行為」を非難した。

トランプ氏は、スーダン政府軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」による紛争について、ムハンマド氏から関与を促されるまで「計画はなかった」と認めた。

しかし、トランプ氏は地域の大国、特に武器や傭兵でRSFを支援しているとの疑惑を否定するアラブ首長国連邦(UAE)を含む国々とともに紛争を「安定させる」ために働くと述べた。

トランプ氏はムハンマド氏と出席したビジネスフォーラムで「陛下は、スーダンに関して非常に強力な行動を私に望んでいる」とし、「最初は関与する計画はなかった。狂気じみていて手がつけられないものだと思っていた。でも、あなたやこの部屋にいる多くの友人たちにとってスーダンがいかに重要かが分かった。だから、われわれはスーダンに取り組み始める」と述べた。

また、その数時間後にトランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「スーダンでは甚大な残虐行為が起きている。地球上で最も暴力的な場所になった」「大統領職の影響力を使って、戦争を即時に停止させる」「サウジアラビア、アラブ首長国連邦、エジプト、その他の中東諸国と協力し、これらの残虐行為を終わらせると同時に、スーダンを安定化させる」などと記した。

国連(UN)は、この戦争に対する国際的な関心を強めるよう繰り返し呼びかけている。2023年4月の勃発以降、数万人が死亡しており、約1200万人が避難を余儀なくされている。(c)AFP