【11月19日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は18日、ホワイトハウスでサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談した。会談でトランプ氏は、2018年に起きたワシントン・ポスト紙コラムニスト、ジャマル・カショギ氏殺害事件をめぐり、ムハンマド氏を強く擁護した。

カショギ氏殺害に関する質問が皇太子に向けて出ると、トランプ氏は不快感をあらわにし、カショギ氏が「非常に物議を醸す人物だった」と指摘。「多くの人は、あなたが話しているあの紳士を好まなかった」と述べた。

さらに、「彼を好きであろうが嫌いであろうが、事態は生じた。だが、彼(ムハンマド氏)はそれについて何も知らなかった」と述べ、「そのような質問でゲストを困らせるようなことはするな」と記者をたしなめた。

ムハンマド氏自身は、カショギ氏の殺害は「痛ましい」ことであり、「大きな過ち」だったと述べた。

しかし、トランプ氏の発言は2021年の米国の情報評価と矛盾している。この評価では、カショギ氏がイスタンブールのサウジアラビア総領事館内で殺害されたとし、その指示を出したのはムハンマド皇太子だったと結論付けていた。

トランプ氏との会談でムハンマド氏は、米国への1兆ドル(約155兆円)の投資を約束した。(c)AFP