【11月18日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、占領下のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のイスラエル人入植者の中で暴力行為を行う「少数の過激派」に対処すると発表した。17日に治安部隊との衝突に続き、パレスチナの村への襲撃が発生したのを受けてのことだ。

17日、前哨基地(未承認の入植地)を解体していた治安部隊といわゆる「丘の上の若者」運動のメンバーらが衝突。その数時間後、パレスチナ人の村の家屋や車両が放火された。

2023年10月にイスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃し、ガザ紛争が勃発して以来、ヨルダン川西岸での暴力は急増した。

ここ数週間、特に前哨基地に住むイスラエル人入植者によるパレスチナ人や時にはイスラエル兵を標的とした攻撃が多発している。

ネタニヤフ首相は声明で、「私は、少数の過激派が法を自らの手で執ろうとする暴動や試みを非常に深刻に受け止めている」と述べ、それらの人々を入植者を「代表しないグループ」と呼んだ。

さらに、「法執行当局に対し、法の最大限の範囲で暴徒に対処するよう求める」とし、「この深刻な事態に対処するために、できるだけ早く関係閣僚を集めるつもりだ」と述べた。

17日朝、パレスチナの町サイル近くのグシュエツィオン地区にある違法なイスラエル人入植者の前哨基地ツルミスガビを取り壊すため、数百人規模のイスラエル治安部隊が配備された。

治安部隊は、パレスチナ住民を立ち退かせ、政府の承認なしにヨルダン川西岸に入植地を建設することを目的とする過激派入植者活動家と衝突し、催涙ガスや手投げ弾を使用した。違法な入植者らは掘削機によじ登り、構造物の上に立つなどして応戦したが、少なくとも10棟のプレハブ住宅が取り壊された。

さらに数時間後、イスラエル軍は、エルサレムの南西約30キロにあるパレスチナの村ジャバで、「数十人のイスラエルの民間人が家や車両に放火し、破壊行為を行った」という報告を受け、警察と共に派遣されたと発表した。

国連は、2006年に記録を開始して以来、ヨルダン川西岸の入植者による暴力は2025年10月が最悪で、死傷者や物的損害を引き起こした攻撃が264件あったと発表した。

イスラエル当局は、実行した人物のほぼ全員について責任を追及していない。(c)AFP