【11月18日 AFP】国連安全保障理事会は17日、ドナルド・トランプ米政権が起草したパレスチナ自治区ガザ地区の和平計画を支持する決議案を採択した。決議案には国際部隊の創設が含まれ、将来のパレスチナ国家への道筋についても言及されている。

15か国中13か国が賛成し、ロシアと中国は拒否権を行使せず棄権した。投票結果について米政府は「歴史的かつ建設的」と称賛した。

決議案は、国際安定化部隊(ISF)の創設を認めており、この部隊はイスラエル、エジプト、そして新たに訓練されたパレスチナ警察と協力して、治安維持やガザ地区の非武装化プロセスを支援する。

■パレスチナ国家への道筋

また、ガザの暫定統治機関である「平和評議会」の設立を認めており、トランプ氏が議長を務めるとみられる。評議会の承認期間は2027年末までとされている。

決議案は、将来的なパレスチナ国家の可能性にも言及している。

パレスチナ自治政府が求められた改革を実施し、ガザの再建が進行中であれば、「パレスチナの自決と国家建設への信頼できる道筋がついに整う可能性がある」と草案は述べている。

しかし、この可能性はイスラエルによって断固として拒否されている。

一方、拒否権を持つロシアは独自案を示し、米国の決議案はパレスチナ国家の創設を支持するには不十分だと主張した。(c)AFP/Gregory WALTON, Amélie BOTTOLLIER-DEPOIS