【11月17日 AFP】米軍は16日、空母打撃群がカリブ海に到着し、中南米の麻薬密輸組織への対応を強化すると発表した。同地域における米国の軍備が増強され、ベネズエラとの緊張がさらに高まった。

米軍の中南米作戦を管轄する南方軍(SOUTHCOM)によると、原子力空母「ジェラルド・R・フォード」と誘導ミサイル駆逐艦を含む随伴艦が同海域に入った。

南方軍は声明で、ドナルド・トランプ米大統領の「国際犯罪組織を解体し、麻薬テロに対抗して祖国を守る」という指示を受けた対応だと述べた。

この作戦の一環として、南方軍は15日、東太平洋で新たな攻撃を行い、3人の容疑者が死亡したと発表した。

米国は中南米に軍艦や戦闘機、数千人の兵士を配備し、これまでに麻薬密輸船とされる船舶に攻撃を行っている。ベネズエラ政府は、カリブ海地域における米国の軍事活動は、ニコラス・マドゥロ大統領を倒すための策略だと主張している。

トランプ氏は今月、ベネズエラとの戦争が差し迫っているとの懸念を否定しながらも、マドゥロ大統領の終わりは近いとの認識を示した。(c)AFP