【11月13日 AFP】南米ペルー南部アレキパ州で12日未明、2階建てのバスがピックアップトラックと衝突して渓谷に転落し、バスの運転手を含む乗客37人が死亡、24人が負傷した。

死亡交通事故が相次ぐペルーでも、近年最悪の事故の一つとなった。

アレキパ州の保健当局者はAFPに「死亡者数は37人で、24人が負傷している」と電話で明らかにした。重傷者もおり死者が増えるおそれがあるという。

バスは11日夜、南部カラベリ郡チャラを出発し、ペルー第2の都市アレキパに向かっていた。バスには子どもや高齢者を含む60人以上が乗っていた。

地元メディアによると、バスはカーブでピックアップトラックと正面衝突し、約200メートル下の川岸まで転落した。

消防当局によると、現場には警察官と消防士約30人が駆け付けたが、岩場のため救助活動は難航しているという。「この事故は多くの家族に悲しみをもたらした」と報道官は語った。

警察によると、トラックの運転手は命に別条はなかったが、アルコール検査で陽性反応が出たため身柄を拘束された。

ペルーでは、スピード違反や飲酒運転、悪路、標識の不足、取り締まりの甘さなどが原因で、死亡交通事故が頻発している。昨年の交通事故による死者は3173人に上った。(c)AFP