【11月7日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領にとって、新たな政敵とやり合うことを何よりも好むが、果たしてニューヨーク市のゾーラン・マムダニ次期市長(34)は、好敵手として認められたのだろうか?

共和党のトランプ氏と若き民主社会主義者マムダニ氏による注目の対決は、第2次トランプ政権のこれからを決定づけるかもしれない。

トランプ氏はマムダニ氏を自身の引き立て役として気に入ったようで、米国最大の都市を率いる初のイスラム教徒・南アジア人となるマムダニ氏を「共産主義者」と断じ、名前をばかにし、ニューヨーク市への連邦資金提供を削減すると脅迫している。

一方のマムダニ氏も、自分の土俵でトランプ氏をあしらえることを示した。

かつてリアリティー番組のスターだったトランプ氏が出し抜かれることはめったにないが、マムダニ氏は4日夜の勝利集会で成し遂げた。

「ドナルド・トランプ、あなたが見ているのは分かっている。だから一言だけ言わせてほしい。音量を上げてくれ!」と大歓声の中で述べた。

ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は翌日、トランプ氏に随行して大統領専用機エアフォースワンに同乗していた記者団に対し、トランプ氏が実際にマムダニ氏の演説を見ていたことを認めた。