6歳男児の教師銃撃、教頭に15億円の賠償命じる判決 米
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【11月7日 AFP】米バージニア州の小学校の教室で1年生の担任教師が6歳男児に銃撃された事件をめぐり、被害者が当時の教頭を相手取って起こした民事訴訟で、同州の陪審は6日、被告に対し賠償金1000万ドル(約15億円)の支払いを命じた。
事件の後退職したアビー・ズワーナーさん(28)は2023年1月、バージニア州ニューポートニューズにある小学校の教室で男児に1発撃たれ、手と胸に重傷を負い、2週間入院した。
ズワーナーさんは、男児が学校に銃を持ち込んでいると何度も警告したにもかかわらず対応を怠ったのは重大な過失だとして、当時教頭だったエボニー・パーカーさんを相手取り4000万ドル(約61億円)の損害賠償を求める訴訟を起こした。
ズワーナーさんは証言台で、「死んだと思った」と語った。
陪審はパーカーさんに対し、ズワーナーさんに1000万ドルの損害賠償の支払いを命じた。
ズワーナーさんを銃撃した男児の母親は、育児放棄と銃器の不法所持の罪で有罪判決を受け、拘禁4年を言い渡された。
男児は起訴されなかった。
米国では、幼い子どもが自宅で安全な場所に保管されていない銃器を手にする事故が頻発しているが、10歳未満の子どもによる学校での銃撃事件はまれだ。
米国の研究者デビッド・リードマン氏が作成したデータベースによると、このような事件は1970年代以降、15件前後起きている。(c)AFP