「AI大統領」トランプ氏、ディープフェイクで自身を称賛しライバルを中傷
このニュースをシェア
■荒らし行為による政治運動
「The Conspiracists: Women, Extremism, and the Lure of Belonging(陰謀論者:女性、過激主義、帰属的誘惑)」の著者であるノエル・クック氏は、「権力者に振り回される人々を、どうすれば共通の現実に引き戻すことができるのか?」と問いかける。
トランプ氏は、最も挑発的なAI投稿をライバルや批判者のために確保し、支持基盤である保守派を鼓舞するために利用してきた。
7月には、バラク・オバマ元大統領が大統領執務室で逮捕され、オレンジ色の囚人服を着せられて収監されるAI生成動画を投稿した。
その後、黒人であるハキーム・ジェフリーズ民主党下院院内総務がつけひげを着け、ソンブレロ(メキシコや中南米の男性が主に着用する、つばが広く頭頂部が高い民族帽子)をかぶっているAI生成動画を投稿した。
ジェフリーズ氏はこの動画を人種差別的だと強く非難した。
ニューヨーク大学ソーシャルメディア・政治センターのジョシュア・タッカー共同所長はAFPに対し、「米大統領が争いに巻き込まれず、AI生成画像を共有しないことが多くの点で望ましいが、トランプ氏は在任期間をノンストップの政治キャンペーンと認識していることを繰り返し示してきた」と指摘。
「彼の行動は、これらの画像が現実を映し出しているという誤った考えを積極的に広めようとしているというよりは、荒らし行為による政治運動だと私は見ている」と付け加えた。
トランプ氏に倣い、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)は4日、民主党が主要な地方選で圧勝した後、AIで生成されたとみられる動画をX(旧ツイッター)に投稿し、意趣返しをした。
動画は、民主党の指導者たちの顔が合成されたレスラーたちが、トランプ氏を含む共和党の指導者を倒す様子を描いたものだった。
動画には「これがテイクダウンというものだ」とのコメントが添えられていた。(c)AFP