米政府機関閉鎖が過去最長に、トランプ氏は民主党を非難
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【11月6日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は5日、政府閉鎖が第1次政権時に記録された35日間の記録を塗り替えて史上最長となる中、「カミカゼ」民主党が国を破壊するのも辞さない構えだと非難した。
議会が9月30日以降の予算を承認できなかったため、政府は機能停止状態に陥っており、米国人数百万人の食料品購入を支援する支援策を含む福祉プログラムが宙に浮いたままになっており、苦痛は増大している。
航空管制官から公園管理官まで、連邦職員約140万人が一時帰休を命じられたり、無給で働かされたりしている。
政府閉鎖が6週目を迎える中、トランプ氏はホワイトハウスでの共和党上院議員との朝食会で、「日本から帰ってきたばかりだ。神風特攻隊の話をした。彼ら(民主党)はまるで神風だ。必要なら国を破滅させるだろう」と語った。
政府閉鎖の最長記録更新を前にトランプ政権は、11月に入っても危機が続けば、人員不足により空港の一部閉鎖や空域の制限もあり得ると混乱が深刻化すると警告した。
現在、6万人以上の航空管制官と空港保安職員が無給で勤務しており、政府は欠勤者の増加により、チェックインの混乱が起きる可能性があると警告している。
2019年の政府閉鎖が終結した際の一因は、職員が無給勤務を拒否して病欠を選んだことで空港の混乱が深刻化したことだった。
今回の政府閉鎖の主な争点は医療費支出であり、民主・共和両党ともに譲歩の姿勢を見せていない。
民主党は、数百万人の医療保険料補助が期限切れとなるのを防ぐ合意がなければ、資金切れを終わらせるための票を投じないと述べている。一方で共和党は、民主党が政府機能を再開するための投票を行った後でなければ、医療費問題に取り組むつもりはないと主張している。(c)AFP