【11月5日 AFP】米ケンタッキー州ルイビルのルイビル国際空港で4日、貨物機が離陸直後に墜落し、少なくとも7人が死亡、数人が負傷した。機体は空港に隣接する施設に衝突し、炎上した。

米連邦航空局(FAA)によると、墜落したのはハワイに向かっていた米運送大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の貨物機マクドネル・ダグラスMD11型機。現地時間午後5時15分(日本時間5日午前7時15分)ごろに墜落したという。

ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事は記者会見で、死傷者数はさらに増える可能性があると述べた。

UPSは声明で、航空機には乗員3人が搭乗していたと説明し、「負傷者や死者は確認できていない」とした。ベシア知事は、3人の安否は不明で「非常に心配している」と述べた。

FAAと米国家運輸安全委員会(NTSB)が事故原因を調査している。

地元テレビ局WLKYが公開した映像には、離陸の際に航空機の左エンジンから火が出ている様子が映っていた。

空港当局によると、4日夜に予定されていたすべての出発便がキャンセルされた。UPSも施設での荷物仕分け作業を停止した。

空港警察によると、航空機は滑走路17Rから離陸後、空港の南約5キロの地点に墜落した。ベシア知事は、機体が「石油リサイクル施設に強く衝突した」と述べた。

事故は、米国で政府機関の一部が閉鎖されている最中に発生した。ショーン・ダフィ運輸長官は同日、航空管制官の不足により「大混乱」が起こる恐れがあると警告していた。(c)AFP