米NY市長選、左派のイスラム教徒が勝利へ
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【11月5日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領の波乱に満ちた2期目に初めて審判を下す地方選で、ニューヨーク市民は4日、民主党の左派ゾーラン・マムダニ氏(34)を市長に選出する見通しとなった。マムダニ氏は当選すれば、イスラム教徒として初めてのニューヨーク市長となる。
ゾーラン・マムダニ氏の台頭がニュースの見出しを飾る一方で、南部バージニア、東部ニュージャージー両州でも知事選が行われる。トランプ氏がホワイトハウスに復帰してから約10か月が経過した今、米国の政治ムードを測る指標となる可能性もある。
両州で民主党が勝利すれば、来年の中間選挙に先立ち、野党勢力の復活を示唆する可能性がある。
ニューヨークでは、社会主義者を自称するマムダニ氏は、民主党予備選に番狂わせで勝利するまでほとんど知られていなかった。
マムダニ氏は、庶民の生活費削減を重視しており、形式ばらない雰囲気と、街を歩きながら有権者と語り合うソーシャルメディア向けの動画を通して支持を集めている。
トランプ氏は4日、自身のソーシャルメディアに、「ユダヤ人嫌いを公言しているゾーラン・マムダニに投票するユダヤ人は愚か者だ!!!」と投稿した。
最新の世論調査では、マムダニ氏の支持率は約44%で、無所属で出馬する元ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ氏を数ポイント上回っている。
市民犯罪パトロール団体「ガーディアン・エンジェルス」の創設者で共和党候補のカーティス・スリア氏の支持率は24%となっており、同氏から十分な票がクオモ氏に流れれば、市長選の結果を左右する可能性がある。
正午までの投票数は119万5000票で、2021年の投票総数114万票を上回った。投票は午後9時(日本時間5日午前11時)に締め切られる。(c)AFP