スペイン、征服時にメキシコ先住民に与えた「苦痛と不当な仕打ち」認める
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【11月1日 AFP】メキシコが改めて公式謝罪を求めたのを受け、スペインのホセ・マヌエル・アルバレス外相は10月31日、スペインによる米大陸征服の際に先住民に与えた「苦痛と不当な仕打ち」を認めた。
アルバレス外相はマドリードで開催されるメキシコ先住民美術展の開会式で、スペインとメキシコの関係は「まざに人間たちの物語であり、あらゆる人間たちの物語と同様、光と影に満ちている」「苦痛もあった。先住民に与えた苦痛と不当な仕打ちだ。この展覧会はそうした先住民にささげるものだ」と述べた。
この発言は、スペイン植民地時代に米大陸の先住民コミュニティーが経験した苦しみを、スペインの高官が明確に認めた例の一つだ。
長年にわたり、この問題は両国間の外交関係を緊張させてきた。
2019年、当時のメキシコのアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール大統領は、1519~1521年のスペインによるメキシコ征服とその後の3世紀にわたる植民地支配の間に行われた虐待について、スペイン王室による謝罪を求める書簡をスペイン政府に送った。
この要求は当時、スペイン外務省によって拒否され、両国関係は緊張した。
スペイン国王フェリペ6世はロペスオブラドール氏の書簡に対して公式の回答を出さなかったが、スペイン政府は両国の「共通の歴史」を擁護し、謝罪の考えを否定した。
ロペスオブラドール氏の政治的盟友であり後継者であるクラウディア・シェインバウム大統領は今週、和解には過去の過ちを認める必要があるとして、改めて謝罪を求めた。
メキシコと中米の一部を含むメソアメリカは、1519年に数百人の軍隊を率いる征服者(コンキスタドール)エルナン・コルテスが馬、剣、銃、そして天然痘を携えて襲来した当時、推定1500万~3000万人の人口を誇っていた。
だが、1世紀にわたる戦闘、虐殺、天然痘の大流行の後、先住民の人口は推定100万~200万人にまで減少した。(c)AFP