【11月1日 AFP】英国のアンドルー王子(65)から「王子」の称号などを剥奪するというチャールズ国王による歴史的な決定は、英国民らに広く支持されたが、さらに踏み込んだ措置と王室への監視強化を求める声を抑えるには至らなかった。

「王子」の称号剥奪は1919年以来。少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告とのつながりをめぐるスキャンダルに悩まされてきたアンドルー王子にとって、新たな屈辱となった。

エプスタイン元被告の被害者であるバージニア・ジュフリーさんの死後に出版された回顧録には、人身売買され、17歳だった時の2回を含め、アンドルー王子と3回性行為をさせられたことなど、衝撃的な告発が詳細に記されている。回顧録の出版を機に国民の怒りが再び高まっていた。

1972年から英国で暮らす米国籍で元教師のパム・ウィリアムズさんはバッキンガム宮殿前でAFPの取材に応じ、チャールズ国王の決断について、「長い間待たされた」「もしかしたら、もっと早く決断すべきだったのかもしれない。でも、今決断できたのは素晴らしい」と語った。

大衆朝刊紙デーリー・ミラーは「ついに!」、同じく大衆朝刊紙のサンは「かつて王子として知られていたアンドルー」という見出しで報じた。

キア・スターマー首相の報道官は10月31日、政府は「今回の決定を全面的に支持する」と述べた。王室は事前に政府に相談していたとみられる。

元王子の伝記作家であるアンドルー・ローニー氏はAFPに、「多くの懸念事項に終止符が打たれたと思う」「国王はおそらく、できる限りのことをしたのだと思う」と語った。