【10月29日 AFP】イスラエル軍が28日までに行ったパレスチナ自治区ガザ地区への空爆で、死者が100人を超えた。ガザの民間防衛当局が23日、明らかにした。当局は「停戦合意の明白な違反だ」として非難している。

停戦下で実施されたイスラエル軍の空爆により、子ども35人を含む100人以上の死亡が確認されたと、ガザの民間防衛当局のマフムード・バッサル報道官がAFPに述べた。死傷者数は、ガザの病院関係者からの報告でAFPが確認した。

一方のイスラエル軍は、イスラム組織ハマスによる停戦違反への報復として数十か所の「テロ目標」を攻撃したと説明。その後、停戦の「再開」を発表した。

今回の緊張激化は、前日にイスラエル兵1人がガザで殺害されたことを受けて始まった。報復の空爆では、避難民のテントや住宅、病院周辺も標的となったという。停戦の仲介役を務めたドナルド・トランプ米大統領はイスラエルの対応を擁護しつつ、「停戦が揺らぐことはない」と強調した。(c)AFP