ガザ空爆、死者50人超に 停戦合意下の攻撃で緊張再燃
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【10月29日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区の民間防衛隊は29日、イスラエル軍が夜間に実施した空爆で、子ども22人を含む少なくとも50人が死亡し、約200人が負傷したと発表した。停戦中の攻撃だとしてイスラエルを非難した。
民間防衛隊の報道官マフムード・バッサル氏はAFPに対し、「イスラエル軍の空爆は避難民のテントや民家、病院の周辺を標的にしたもので、停戦合意の明白かつ重大な違反だ」と述べた。
イスラエル軍はこの前日、イスラム組織ハマスがガザ地区で部隊を攻撃し停戦に違反したとして、空爆を開始したと発表した。
軍関係者によると、南部ラファで工事車両が「敵の攻撃」を受け、兵士1人が死亡。その数分後に、別の装甲車両に向けて複数の対戦車ミサイルが発射されたという。
ハマスは「ラファでの銃撃事件とは無関係」と主張し、米国が仲介した停戦へのコミットメントを再確認した。
米国のドナルド・トランプ米大統領は、イスラエルの対応を擁護しつつ「停戦を脅かすものは何もない」と強調。「イスラエル兵が殺された。だからイスラエルは反撃した。反撃すべきだ」と記者団に語った。(c)AFP