広州交易会「クリスマス注文」好調 欧州が主要市場に
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【10月30日 東方新報】「このデザインと品質がとても気に入っています。すばらしい出来だと思います。中国企業との取引も順調です」と、イタリアのバイヤー、ニコラ・ベントリチェリ(Nicola Ventricelli)氏は語る。中国のクリスマス製品の輸出が進化を続けるなか、今後はさらに魅力的な商品がイタリア市場に登場するだろうと期待を寄せ、「これからも広州交易会に参加し続け、より多くのイタリアのバイヤーを紹介していきたい」と述べた。
長年にわたり、中国は幅広い産業チェーン、高い生産効率、豊富な製造経験を強みに、世界のバイヤーにとってクリスマス用品調達の主要な供給国となってきた。
現在、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)で開催中の第138回中国輸出入商品交易会(広州交易会)では、祝祭用品エリアにさまざまなクリスマス装飾が並ぶ。精巧で愛らしい表情の人形から、光り輝くツリーオーナメントまで、バイヤーたちは足を止めて見入ったり、熱心に商談を進めたりしている。
今回の取引では、欧州市場が中国企業にとって最大の輸出先となっている。「広東盈浩工芸製品」の副総経理、黄珺(Huang Jun)氏によると、同社の欧州からのクリスマス関連注文は全体の6割を超え、特に英国、ドイツ、オランダからの需要が高いという。
「2026年向けのクリスマス商品の打ち合わせはすでに始まっています。欧州の顧客の発注動向は明確で、全体的な傾向は例年とほぼ同じです」と、「瀋陽明暉工芸品」の李英姿(Li Yangzi)総経理は語る。欧州のバイヤーは自然な色合いを好む傾向があり、「ナチュラルカラーや淡いベージュ系で、松ぼっくりや枝をあしらった製品への問い合わせが引き続き多い」と説明した。
一方、ラテンアメリカや東南アジアなどの新興市場も新たな成長源となっている。黄珺氏によれば、ブラジルをはじめとするラテンアメリカ諸国や東南アジア地域では、祝祭シーズンの需要増加に伴い、装飾品の注文量が前年同期比で伸びているという。
今年は世界経済の不確実性が高まるなか、バイヤーは早めの在庫確保を意識し、企業も早期調達の準備を進めている。出荷のスケジュール面でも「注文の前倒し」が顕著に見られ、欧州では販売サイクルを長く取るため、店頭に並ぶ時期を10月から9月に早める動きも出ている。「繁忙期を前倒しすることで販売量を増やしたい考えです」と黄珺氏は説明する。
今回の広州交易会では来場者が大幅に回復し、企業にとっても大きな励みとなっている。「遼寧傑仕工芸品」の王睿顥(Wang Ruihao)総経理補佐は「既存顧客のほとんどが来場し、新規のバイヤーも多く訪れています。安心感につながりました」と話す。李英姿氏も「ドイツやオランダなど欧州の顧客とすでに初歩的な協力関係ができ、2026年の注文に向けた打ち合わせも始まっています」と明かした。
「中国の伝統的な春節(旧正月、Lunar New Year)の対聯と同じように、クリスマス装飾品も毎年新しく買い替えるのが一般的です。つまり、常に一定の需要があるカテゴリーなのです」と黄珺氏は強調する。デザインの革新力、サプライチェーンの優位性、そして多角的な展開力を背景に、中国企業は変化の激しい国際市場の中でも新たな成長機会を見出している。(c)東方新報/AFPBB