【1月16日 AFP】米ホワイトハウスは15日、デンマーク領グリーンランドで進行中の欧州の軍事ミッションについて、ドナルド・トランプ大統領のグリーンランド支配の追求を妨げることはないと述べた。

一方、グリーンランドのイェンスフレデリック・ニールセン首相は、「対話と外交が正しい道だ」と強調し、現在「対話が進行中」であることを歓迎した。

デンマークとグリーンランドの外相は14日、米ホワイトハウスでJ・D・バンス副大統領およびマルコ・ルビオ国務長官と会談を行ったが、「根本的な意見の相違」の解消には至らなかった。

同日、デンマークの兵員輸送機2機がグリーンランドに到着。英国、フィンランド、フランス、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデンも、デンマークがNATO同盟国と共に組織した合同演習の一環として、グリーンランドの首都ヌークに軍要員を派遣する方針を発表した。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、「フランス軍の最初の部隊がすでに現地に到着しており、今後数日で陸、空、海ともに増強される予定だ」と述べた。

ドイツ国防省は、デンマークがグリーンランドの安全を確保するための支援として可能な軍事貢献の枠組み条件を探ることが目的だと説明した。

しかし、ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は記者会見で、「欧州の軍隊が大統領の意思決定プロセスに影響を与えるとは思わないし、グリーンランド領有という目標にも全く影響を与えない」と述べた。

一方ロシアは、同国がグリーンランドに脅威をもたらしているという主張を「神話」だとして一蹴。ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、デンマーク領の一部が、「米国が恣意(しい)的に定義した米国の利益圏に含まれている」と述べ、「この状況下で、デンマーク、欧州連合(EU)やNATOの加盟国が長年にわたり推進してきたロシアの脅威という神話は、特に偽善的だ」と付け加えた。(c)AFP/Pierre-Henry DESHAYES