ロシア・ワグネルの指示で放火、「トクリュウ」の男らに拘禁刑 英
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■一昔前なら「反逆罪」
チーマグラブ判事は、これらの犯罪の「テロとの関連性」を認め、放火を計画したディラン・アール被告に、最も重い拘禁23年を言い渡した。内訳は実刑17年、仮釈放6年。
共犯のジェイク・リーブス被告には拘禁13年が言い渡された。
チーマグラブ判事は、「かつて私たちの両親や祖父母の時代、ディラン・アール被告とジェイク・リーブス被告の行為はシンプルに『反逆罪』と呼ばれていた」と述べた。
5人は初めて、敵国からの脅威の進化に対抗するために制定された、2023年国家安全保障法を適用され、有罪判決を受けた。
イングランド中部出身の下っ端麻薬密売人だったアール被告は、加重放火や犯罪財産所持など、複数の罪で有罪を認めた。
アール被告は、英国が「テロ組織」に指定しているワグネルのメンバーとメッセージアプリのテレグラムを介して出会い、連絡を取り合った。
アール被告はその後、ウクライナに通信機器を供給する会社に放火させるため、それまで面識のなかったリーブス被告を雇った。
当初ワグネルとのつながりを知らなかったリーブス被告は、同じロンドン南部在住のニー・メンサー被告(23)、ジャキーム・ローズ被告(23)、ウグニウス・ウスメナ被告(20)を雇い、放火を実行し、その様子をビデオ通話アプリ「フェイスタイム」でアール被告に見せていた。
メンサー被告、ローズ被告、ウスメナ被告はそれぞれ8~10年の拘禁刑を言い渡された。
この火災で消防隊員60人を動員され、損害額は約130万ポンド(約2億6500万円)に上った。
だが、放火を指示した、ロシアとの関わりを疑われる工作員たちは満足せず、約束していた報酬の9000ポンド(約183万円)を支払わなかった。
アール被告とリーブス被告はその時ワグネルとのつながりを知ったが、報酬をもらうため、ロンドン中心部にあるレストランを襲撃し、オーナーで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領批判で知られるエフゲニー・チチバルキン氏を拉致することに同意した。
だが、拉致計画を実行する前に逮捕された。
ダン・ジャービス安全保障担当相は、この判決は「わが国は外国による敵対行為を容認しないという明確なメッセージを送るものだ」と述べた。