スターマー英首相、ウクライナの長距離ミサイル支援強化を呼びかけ
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【10月25日 AFP】英国のキア・スターマー首相は24日、ロンドンでウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談し、ウクライナの長距離ミサイル能力強化に向けてさらなる支援が可能だと述べるとともに、同盟国に対してはロシアの資産に関する「仕事を完遂する」よう呼びかけた。
首相官邸でゼレンスキー氏と会談したスターマー首相は、その後ウクライナを支援する有志連合との協議を行った。会合には北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長、デンマークのメッテ・フレデリクセン首相、オランダのディック・スホーフ首相らが同席し、フランスのエマニュエル・マクロン大統領ら他の指導者はオンラインで参加した。
スターマー氏は「能力、特に長距離能力については、さらに強化できる余地があると考えている。必要な安全保障を確約する上で、有志連合にとって極めて重要な取り組みも必要だ」と述べた。
ウクライナ向けの防空ミサイル製造計画の「加速」を表明したスターマー氏は、5000発以上の供給を目指すとしている。また英政府によれば、この冬には約140発の「軽量多用途ミサイル」がウクライナに届けられる予定だという。
さらにスターマー氏は、ロシアの資産については各国が開始したことを完了させ、ウクライナを支援するための資金を解放することを望むとし、「英国は欧州連合(EU)と連携して、できる限り迅速にこの取り組みを進め、ウクライナへの資金供給を実現する準備ができている」と語った。
EUと米国は今週、ロシアのエネルギー産業に対する新たな制裁を発表し、弱体化を狙っている。
またEU首脳は、ウクライナの今後2年間の防衛資金を確保する方向で動いているが、ロシアの凍結資産を活用した巨額融資には踏み切っていない。(c)AFP/Joe JACKSON, Peter HUTCHISON
