ルーブル美術館、強盗事件から3日ぶり再開 被害総額155億円超
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【10月22日 AFP】仏パリのルーブル美術館が22日、宝飾品強盗事件発生後に初めて開館した。3日前の事件では、歴史的価値のある王室の宝飾品が複数盗まれた。
午前9時、美術館は通常通り開館したが、事件現場となったアポロン・ギャラリーは引き続き閉鎖されたままだ。
19日に発生した事件の被害総額は推定8800万ユーロ(約155億円)に上る。パリ検察当局は「前例のない規模」としたが、フランスの歴史的遺産の喪失は金額では計り知れないと述べた。
盗まれたのは、初代フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)が妻のマリー・ルイーズ皇后に贈ったエメラルドとダイヤモンドのネックレスや、ウジェニー皇后が所有していた約2000個のダイヤモンドがちりばめられたティアラなど、計8点の宝飾品。
ローレンス・デ・カール館長はこれまで事件について声明を出していないが、22日午後に上院の文化委員会に出席し、アポロン・ギャラリーのセキュリティ体制について説明を求められる見通し。(c)AFP