韓国・未成年者に投与禁止の医薬品5年で13万件処方…6倍増・子どもに「バイアグラ」まで?
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【10月20日 KOREA WAVE】韓国で、未成年者への投与が禁じられている医薬品が、過去5年間で13万件近く処方されていたことが明らかになった。副作用の危険性が高く、使用が制限されている薬が医療現場で日常的に処方されている実態が浮き彫りとなり、医薬品の安全管理体制が十分に機能していないとの批判が出ている。
国会保健福祉委員会所属のチェ・ボユン議員(国民の力党)が健康保険審査評価院から提出を受けた資料を分析した結果、2020年から2025年8月までに未成年者に処方された「年齢禁止薬」は計12万9228件に上った。
2020年の1万1128件から、2024年には7万1234件と6倍以上に増加。2025年もすでに1万9467件に達している。
現在、満19歳未満の未成年者に投与が禁止されている薬は22種類。そのうち実際に医療機関で処方されたのは11種類だった。最も多かったのは抗菌剤「レボフロキサシン」で9万7338件、次いで睡眠薬「トリアゾラム」2万913件、そして勃起不全治療薬バイアグラの有効成分「シルデナフィル」が5116件だった。
このほか、麻薬性鎮痛薬「ブトルファノール」(203件)、抗うつ薬「ノルトリプチリン」(2034件)、骨粗しょう症治療薬「イバンドロネート」(8件)なども含まれている。
レボフロキサシンは2023年12月、保健福祉省が「マイコプラズマ肺炎など既存抗生剤で効果がない小児」に限り例外的に保険適用を認めたため処方が急増したが、依然として食品医薬品安全処が指定する年齢禁止薬である。
トリアゾラムは依存性や認知障害の危険が高いため18歳未満には使用を禁止。シルデナフィルも心血管系への副作用のリスクから小児への投与は禁止されている。
韓国食品医薬品安全処と韓国医薬品安全管理院は、薬の適正使用を目的に「併用禁忌薬」「妊婦禁忌薬」「年齢別禁忌薬」を指定し、医薬品適正使用(Drug Utilization Review=DUR)システムを通じて事前警告や処方制限を行っている。年齢禁忌薬は小児・青少年など特定年齢層で重大な副作用が報告され、安全性が確認されていない薬剤群であり、本来は処方・調剤してはならない。
チェ・ボユン議員は「医師の処方権は最大限尊重されるべきだが、それとは別に行政当局の安全管理システムが機能していないのは明白な問題だ。食品医薬品安全処はDURシステムにより、禁止薬の事前警告機能を強化すべきであり、健康保険審査評価院も保険適用基準を再整備する必要がある」と強調した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News