米、カリブ海で麻薬潜水艦を攻撃 生存者を出身国へ送還
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【10月19日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は18日、カリブ海で麻薬密輸に使われていたとされる潜水艦を攻撃し、生存した乗組員2人を出身国のエクアドルとコロンビアに送還したことを明らかにした。この攻撃で、他の2人が死亡したという。
コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は、容疑者の一人が送還されたことを確認した。
トランプ氏は、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で「米国に向かって航行していた非常に大きな麻薬運搬用潜水艦を破壊できたのは大変な名誉だ」と述べ、「テロリスト2人が殺害された。生き残った2人のテロリストはエクアドルとコロンビアの出身国に送還され、拘束・起訴される」と述べた。
ペトロ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「容疑者が生きており、法に従って起訴されることを喜んでいる」と述べた。
9月以降、カリブ海では少なくとも6隻の船舶が米国の攻撃対象となっている。多くは高速ボートで、ベネズエラが出発地とされる。
米政府は、一連の攻撃が麻薬密輸に決定的な打撃を与えているとしているが、これまでに殺害された少なくとも27人が麻薬密輸業者だったという証拠は示していない。
一方、ペトロ氏は同日、米国がカリブ海で行った麻薬取り締まりの軍事作戦中にコロンビア領海を侵犯し、漁業従事者1人が死亡したとして、米側の行動を非難した。(c)AFP