全米各地で反トランプデモ「王様はいらない」、国民の怒り測る
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【10月18日 AFP】東はニューヨークから西はサンフランシスコまで全米各地で18日、「ノー・キングス(王様はいらない)」のスローガンを掲げて行われる抗議デモは、第2次ドナルド・トランプ政権に対する国民の怒りを測るものになる。
約300の団体が集結した「ノー・キングス」運動はウェブサイトで、「大統領は自分の統治が絶対だと考えている。だが、米国に王様などいらない。混沌(こんとん)、腐敗、そして残虐行為に屈するつもりはない」と述べている。
大都市から小都市まで、全米各地で2700以上の抗議デモが計画されている。トランプ氏が週末を過ごすフロリダ州の私邸「マールアラーゴ」付近でも行われ、主催者は数百万人の参加を見込んでいる。
トランプ氏がロサンゼルスへの州兵派遣を命じた後、6月14日に行われた抗議デモには数百万人が参加した。ロサンゼルスへの州兵派遣は、反トランプ派から「まるで独裁者だ」と批判された。
最近の大規模抗議デモに対するトランプ氏の反応は控えめだ。
トランプ氏はFOXニュースの番組「サンデー・モーニング・フューチャーズ」で、「彼らは私を王様と呼んでいるようだが、私は王様ではない」と述べた。
だが、トランプ氏の側近たちはより攻撃的な姿勢を見せている。マイク・ジョンソン下院議長はこの抗議デモを「ヘイト・アメリカ・ラリー(米国を憎悪する集会)」と呼んだ。
ジョンソン氏は記者団に対し、「マルクス主義者、社会主義者、アンティファ(反ファシスト)支持者、無政府主義者、そして極左民主党の親ハマス派が集まることになるだろう」と語った。
共和党のトム・エマー下院院内幹事も「ヘイト・アメリカ」というフレーズを使用し、参加者を民主党の「テロリスト派」と呼んだ。
一方、反トランプ派として知られるオスカー俳優ロバート・デ・ニーロさんは、米国民に結集を呼び掛けている。
デ・ニーロさんは短い動画で、「私たちは2世紀半にわたり民主主義を享受してきた。民主主義はしばしば困難を伴い、時に混乱をきたしたが、常に不可欠な存在だった」と主張。
「今、それを奪おうとする王様を気取る者がいる。ドナルド1世だ」「私たちは今回再び立ち上がり、非暴力で声を上げてこう宣言しよう。『王様などいらない』」と呼び掛けた。(c)AFP