米南方軍司令官が退任の意向 カリブ海での活動を統括
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【10月17日 AFP】カリブ海で麻薬密輸船とされる船舶への攻撃を指揮していた米海軍のアルビン・ホルシー提督が16日、就任からわずか1年で退任する意向を表明した。
ホルシー提督は、中南米地域で活動している米軍を統括する南方軍(SOUTHCOM)司令官の職を離れる。
米政府は、カリブ海沿岸地域の麻薬対策活動の一環として、ステルス戦闘機や軍艦7隻を含む大規模な部隊を展開している。
これまでに米軍は、カリブ海で麻薬密輸船とされる少なくとも5隻に対して攻撃を実施し、27人を殺害している。この作戦について、専門家の間では違法との指摘もある。
ホルシー提督は南方軍のX(旧ツイッター)公式アカウントに12月12日付で米海軍を退役すると投稿し、「37年以上にわたり、国家、米国民、そして憲法の支援と防衛に尽力できたことは名誉でした」と述べたが、早期退任の理由については明かさなかった。
ドナルド・トランプ米大統領は1月の再就任後、米軍幹部の粛清を進めており、2月にはチャールズ・ブラウン統合参謀本部議長が理由を説明されず解任された。
ピート・ヘグセス国防長官は、大統領が望む指導者を選んでいるだけだと主張しているが、民主党議員らは、伝統的に中立であるべき米軍の政治化を懸念している。(c)AFP