トランプ氏、ベネズエラ麻薬組織への地上攻撃を検討
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【10月16日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は15日、ベネズエラの麻薬組織(カルテル)に対する地上攻撃を検討していると述べた。これに対しベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は激しく反発し、大規模な軍事演習の実施を命じた。
攻撃の可能性について問われたトランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、「海は完全に掌握しているから、今は陸上を検討している」と応じた。
トランプ氏は14日、ベネズエラから麻薬を運んでいたとされる船舶への攻撃で「麻薬テロリスト」6人を殺害したと発表。これまでに米国の攻撃で少なくとも27人が死亡している。
一方でトランプ氏は、マドゥロ政権に対する秘密工作を米中央情報局(CIA)に許可したとする米紙ニューヨーク・タイムズの報道については確認を避けた。
CIAにマドゥロ氏排除の権限を与えたかどうか問われると、トランプ氏は「それは私に対してばかげた質問だ。いや、実際にはばかげた質問ではないが、私が答えるにはばかげた質問だろう」と述べた。
ベネズエラ側はこうした公然または秘密裏の脅威を深刻に受け止めており、マドゥロ氏は14日の演説で「カリブ海での戦争反対、体制転覆反対、CIAによるクーデター反対」と訴えていた。
マドゥロ氏の指示のもと、14日には大西洋カリブ海沿岸全域で軍事演習が実施され、コロンビアとの国境にある州でもさらなる軍事活動が計画されている。(c)AFP