トルコがガザで遺体捜索支援へ、ハマスは停戦合意への「誓約」ですべて返還の意向
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【10月17日 AFP】トルコがパレスチナ自治区ガザ地区のがれきの下に埋もれている遺体捜索を支援するため、数十人の災害救助専門家を派遣した。イスラム組織ハマスは、アクセス可能な人質の遺体はすべて返還したと主張しているが、19人の遺体が発見できておらず、数え切れないパレスチナ人の遺体とともに埋もれているとみられている。
ハマス側はイスラエルとの停戦合意への「誓約」を強調し、ガザに残された人質の遺体をすべて返還したいという意向を示しているが、声明では「遺体の一部は占領軍によって破壊されたトンネルに埋められたり、爆撃・破壊された建物の下にあったりするため、返還には時間がかかる可能性がある」と述べている。
遺族らはハマスが遺体を返還できていないことに怒りを募らせており、人質家族の支援団体は16日、「ハマスが人質および犠牲者の遺体返還に関する義務を公然と違反し続ける限り、イスラエルは合意のさらなる段階の実施を直ちに停止すべきだ」と訴えた。
一方でドナルド・トランプ米大統領は同日、同地域で相次ぐ殺害事件を受けてハマスに警告を発している。
トランプ氏は当初、遺体返還について忍耐を求め、「ハマスは実際に遺体を掘り出している」と述べていたが、この日は停戦後のハマスの対応に不満を示し、トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「ハマスがガザで人々を殺害し続けるなら(これは合意には含まれていない)、われわれが介入して殺すしかない」と述べた。
これは、イスラエルとの停戦合意後に発生したパレスチナ民間人に対する銃撃事件に言及したものとみられる。(c)AFP