【10月16日 AFP】中国税関総署は、「問題のある」地図6万点を押収したと発表した。台湾の表記と南シナ海で中国が領有権を主張する領土の未記載などを問題視した。

中国は台湾を領土の一部だと主張し、武力による併合も辞さない構えを示している。また、国際社会に法的根拠がないと指摘されているにもかかわらず、南シナ海のほぼ全域の領有権を主張している。

税関総署は通信アプリ「微信(ウィーチャット)」で、これらの地図は東部・山東省で行われた一連の輸出貨物の検査中に押収されたと述べた。

地図が押収された時期や印刷された場所は明らかにされていない。

「問題のある」地図は、台湾の表記が誤っていたり、「重要な」島嶼や、中国が南シナ海での領有権を主張するため独自に設定した「九段線」が未記載だったりした。

中国と日本の海上境界線が未記載の地図も問題視されたという。

税関総署は、これらの地図は「国家の統一、主権、そして領土保全を脅かす」ものであり、輸出入が禁止されていると述べた。(c)AFP