【10月15日 AFP】2026年サッカーW杯欧州予選のイタリア―イスラエル戦が14日、イタリア北東部ウディネで開催され、会場でイスラエル国歌が流れると、一部の観客が抗議のブーイングを浴びせた。試合前には親パレスチナ派のデモ隊と警官隊の衝突も起きた。

一部から上がったブーイングだが、観客約1万人の拍手にかき消され、少数のイスラエルのサポーターは自国チームをたたえ、国歌を歌った。

試合前の抗議デモには数千人の活動家が集まり、「フリーパレスチナ(パレスチナを解放せよ)」などと叫びながら、スポーツ大会でイスラエルをボイコットするよう呼びかけた。

現地には警察官や軍関係者ら約1000人が配備され、上空からはヘリコプターやドローンが監視していたが、日没後に暴力的な衝突が発生し、警察が催涙ガスや放水銃を使用した。

イタリアはグループIで2位につけており、首位はノルウェー、3位はイスラエルとなっている。(c)AFP