【8月8日 AFP】サッカー元パレスチナ代表のMFで、「パレスチナのペレ」として知られたスレイマン・アル・オベイドさん(41)が、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍の銃撃を受けて死亡した。パレスチナサッカー協会が発表した。

同協会によるとアル・オベイドさんは、6日に「ガザ地区南部で人道支援を待つ人々をイスラエル軍が標的にした際」に亡くなったという。

ガザ地区が飢餓の危機に直面する中、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は先月、5月下旬以降に食糧援助を求める同地区のパレスチナ人1300人以上がイスラエル軍に殺害されたと発表している。

パレスチナ代表として24試合に出場したアル・オベイドさんについて協会は、「長いキャリアの中で100ゴール以上を記録し、パレスチナサッカー界の最も輝かしいスターの一人となった」と述べた。

イスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃したことで始まったこの紛争の開始以降、スポーツ活動やスカウト活動を行っている662人が死亡しており、協会によるとそのうち321人がサッカー関係者だったという。(c)AFP